ケンタッキー州のおすすめ観光

こんにちは。アメリカ元駐在員の「キノ助」です。
今回は、アメリカ南部、ケンタッキー州のおすすめをお伝えしたいと思います。

ケンタッキー州は、アメリカの中央から少し東に位置する内陸の州です。日本人にとっては、ケンタッキーと言えば、もうあれしか思いつくものはないと思いますが、想像の通りです。詳しくは本文でお伝えしていこうと思います。

ケンタッキー州の基本情報

人口と面積

人口：約450万人 (全米第26位)
面積(陸地水域合計)：約10万4千平方キロメートル (全米第37位)
合衆国加入：1792年6月1日(15番目)

※参考：
・日本で近い人口だと、市で人口第１位の横浜市の約370万人、県では第９位の福岡県の約500万人。
・面積では、北海道で８万３千平方キロメートルです。
・1792年は、日本は江戸中期、将軍は江戸時代最長の50年続いた第11代徳川家斉。
　そして、ちょうど老中、松平定信による寛政の改革の頃です。

有名都市

州都：フランクフォート(Frankfort)、人口：約2万8千人
最大都市：ルイビル(Louisville)、人口：約63万人 (全米第29位, 2020年)
その他：レキシントン(Lexington)、人口：約32万人 (ケンタッキー州第２位)

※参考：
・州都に関しては、全く馴染みがありませんね。アメリカの州都あるあるです。
・ルイビルのルイ(Louis)とは、アメリカ独立戦争に協力的だったフランス国王ルイ16世が由来です。ビル(ville)というのは、アメリカの地名としてよくあるもので、村(village)と同じ語源で”町”という意味です。
・レキシントンという名前の街は、アメリカにいくつもありますが、ここがアメリカ最大のレキシントンです。ちなみに、村上春樹の小説に「レキシントンの幽霊」というものがありますが、このレキシントンはマサチューセッツ州にあるレキシントンのことで、こちらはアメリカ最古のレキシントンです。

その他

ケンタッキーフライドチキン (KFC)

　ケンタッキーと言えば、やはり最初に思いつくのはフライドチキンですよね。事実、創業者のカーネル・サンダースは、このケンタッキー州で最初の店を出したため、ケンタッキーフライドチキンという名前になりました。そのため、現在もその１号店がケンタッキー州にあります。ただし、カーネル・サンダースは店を全て売却しており、そして現在アメリカでのケンタッキーフライドチキンは、ピザハット、タコベルなどと同じく大手ファーストフード企業のヤム・ブランズ(Yum! Brands)社によって運営されています。ちなみに、アメリカではケンタッキーフライドチキンと言うと違和感を持たれるくらいKFCという名前で呼ぶのが普通でした。みなさんは日本では、なんて呼んでましたか？KFC？ケンタ？ケンチキ？

ケンタッキーダービー

　ケンタッキーと聞いて、もしかすると、こちらを先に思いついた方もいるかもしれません。というくらい世界的にも有名な競馬のレース名で、これはここケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウン競馬場で開催されます。アメリカにおける最高峰のレースであり、アメリカでは競馬界のみならず「スポーツの中で最も偉大な２分間」と呼ばれています。2023年時点で、過去日本馬は６頭が出走しており、最高位は6着です。また日本人騎手の騎乗は３回でした。近年になり日本馬の出走が増えており、今後さらに日本人にとって身近なレースになっていくかもしれません。

おすすめ観光地

ルイビル (Louisville)

スラッガー博物館 (Slugger Museum)

　スラッガーというのは、野球での長打力のある強打者のことです。例えば、日本ではヤクルトの村上宗隆選手や少し前なら巨人からメジャーリーグへ行ったゴジラ・松井秀樹選手のようなホームランバッターのことですね。
　そのスラッガーに特化したミュージアムというわけではないのですが、野球のバット製造工場の見学ツアーとちょっとした野球の博物館です。なので、残念ながら野球に詳しくない方だとちょっと退屈してしまいそうですが、バット工場の見学ツアーでは最後にもらえるこの工場で作られた小さな木製バットのお土産と、博物館のシンボル的な建物に寄り掛かった巨大なバットの前で映える写真を撮ってくるのを楽しみにして、良かったらお出かけください。
　もちろん、野球好きならもっと楽しめます。ショップにあるグッズは見るだけでも楽しめました。
参考：Louisville Slugger Museum公式サイト

チャーチルダウンズ競馬場 (Churchill Downs)

　私も競馬は過去に少しやったことはありますがそこまで詳しくないため、行ってはいないのですが、アメリカにおける競馬の聖地のような場所らしいので、競馬好きな方は是非行っておくべきなんでしょうね。競馬場の隣には博物館があり、競馬場の見学ツアーとかもあるようです。
　ただ今思うと、競馬をやらない人にとっては競馬場に行くこともそうそうないので、ここまで世界的に有名な競馬場であるなら、一度見ておくべきだったと少し後悔してます。
参考：Churchill Downs公式サイト

国立公園 (National Park)

マンモス・ケーブ国立公園 (Mammoth Cave National Park)

　名前の通り洞窟(Cave)で、鍾乳洞に分類されます。それも世界最長の洞窟を含んだ洞窟群として有名な国立公園です。ちなみに、ユネスコの世界遺産にも登録されています。ただ、アメリカでは世界遺産の認知度が日本のように高くないので、世界遺産であることは、この国立公園に限らず知られていないかもしれません。

　マンモス・ケーブは非常に多くの鍾乳洞から構成されていて、それぞれ違った見どころを通るツアーによって中に入ることができます。中にはライトアップもされておらず、自身の明かりを頼りに進む上級者のツアーもあります。我が家は、Frozen Niagara Tourという子供でも可能な初心者向けの２時間程度のツアーに参加しました。ナイアガラの滝が凍ったかのように見えるポイントを通るツアーです。初心者向けツアーとは言いながら、少し狭い箇所もありましたし、十分洞窟を堪能できるツアーだと思います。

　まぁ正直言うと、洞窟内はそこまで遠くが見渡せるわけでもないですし、地上からはその全体像もよくわからないので、アメリカによくある国立公園のような大きさが実感しにくい国立公園ですね。ただ、ケンタッキー州付近では数少ない国立公園の１つですので、ケンタッキー州へ行くのであれば外せない観光地なのは間違いないと思います。

参考：Mammnoth Cave National Serviceホームページ

その他

ナショナル・コルベット・ミュージアム (National Corvette Museum)

　コルベットというのは、アメリカ産のスポーツカーの名前です。現在はただのスポーツカーではなく、スーパーカーに分類されることもあるような超高級スポーツカーです。アメリカの自動車メーカであるゼネラルモータ(GM)が製造していますが実際にはGMではなく、シボレー(Chevrolet)というブランドとして発売されています。(製造会社はトヨタだけど、ブランドとしてはレクサスとして発売されてるみたいな感じで、GMではなく、シボレーブランドとして発売されています。)
　そのコルベットの博物館です。私は行ったことないのですが、高速道路(I-65)から見えるので、I-65を通るたびに気になってました。
　ちなみに、いち民間企業の車の博物館が、National(国立)なのがホントなのかな？と思ってましたが、どうなんでしょう？
参考：National Corvette Museum公式サイト

KFC１号店

　KFCの1号店は、KFCの１店舗として現在も営業しています。ただ、メニューは他のKFCと同じです。また、店舗隣にはカーネル・サンダースが当時商品開発をしていた厨房などが再現された小さなミュージアムが併設されています。日本では店舗の前に置かれているカーネルおじさんですが、ここでは椅子に座ったものがあり、その横に座って写真なんかもとれたりします。
　上の写真は、私が撮った店舗前にあった１号店の記念碑なわけで我が家は行ってきたわけですが、まぁ正直、わざわざいくほどのものではなかったというのが正直な感想・・・高速道路(I-75)から降りてすぐかなと思っていたが、さほど近くでもない。メニューも普通だし、併設されているミュージアムというのも、そんなにたいそうなものではないかなと。。。それが正直な感想なわけで。
　行ったのは午後２～３時くらいで、天気も悪い日でしたが、最初に小さなミュージアムを見て、写真を撮ったりして、テイクアウトの一通りの注文をして帰るまでの30分くらいの間、他のお客さんには誰にも会いませんでした。まぁ、話のネタとして時間があるなら寄ってみるのもいいんじゃないですかね。というところでした。
参考：KFC 1号店公式サイト

まとめ

以上、ケンタッキー州のおすすめ観光地を紹介してきましたが、私のおすすめランキングはこちらです。
(行ったことがないところは、行って見たい度として表現)

以上です！はい。
ありがとうございました！